北海道の新たな一季成り品種「ゆきララ」、「けんたろう」の切り替えを目指す

北海道内で1番人気がある品種といえば、一季成りイチゴ「けんたろう」。栽培エリアが、比較的涼しい、北海道のため、一季成りイチゴの収穫が終わる5月末よりも長く、北海道では6月下旬頃まで収穫している生産者も多い。

北海道の新たな一季成り品種「ゆきララ」、「けんたろう」の切り替えを目指す

一季成りイチゴ「けんたろう」ホクサン株式会社より


「けんたろう」は、北海道立道南農業試験場で「きたえくぼ」と「とよのか」を交配し、2004年に品種登録されたもの。

 

そして今回、この「けんたろう」に代わる新品種として一季成りイチゴ「ゆきララ」の試験栽培と、北海道内で初出荷がスタートした。「ゆきララ」は北海道立総合研究機構花・野菜技術センター(滝川)が2017年に開発したもの。

 

一季成りイチゴ「ゆきララ」の特徴

  • 粒が大きく、そろっており、収穫や選果の作業負担を減らせる。
  • 咲かせる花が少ないため、栄養分が分散せず、実は大粒になる。

「けんたろう」の場合、食味は良いが、花を多く咲かせて実を結ぶため、規格に合わない小粒も多く、収穫、選果作業の負担が重い、という課題がある。こうした課題を解決するため新品種「ゆきララ」に期待が集まっているようだ。